魅惑の伊勢志摩子。【渡鹿野島編】

  • 2017.01.24 Tuesday
  • 14:44

 

 

 みなさん、お寒うございます。oqyamaです。

 

 

昨年は年末2ヶ月程、三重県の伊勢志摩に行ってたのですが、長期滞在してたお陰で伊勢志摩のいろんな観光地その他諸々の地へ行くことが出来、とても楽しゅう御座いました。

 

いろんなところへ行ったのですが、本当にたまたまですが、わたしが滞在してた先の目と鼻の先に今回ご紹介したい観光地があったことと『ここを是非レポートしてみて下さい』と、一部の強いおススメがあったこともあって、今回『渡鹿野島(わたかのしま)』という島の様子をニヒル牛マガジンに載せたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この日の天気はピーカンの晴天、風もなく海も穏やかで海を眺めて過ごすには最高の日であった。

 

 

 

そんな日に私は『渡鹿野島』へ向かう船を待っていた。

 

 

 

 

 

 

『的矢(まとや)』という地は牡蠣の養殖が盛んで、小さな小屋付きの養殖用の船が沖に幾つも浮かんでおり、人影も少ないが天気が良いせいか、海はどことなく『春の海』のような空気を漂わせており、このままここで一日中過ごしてもイイ気分にさせる。

島へ渡るには島に向かって搬送する船が的矢の岬より乗るのだが、その船を的矢まで呼ぶには波止場に立っている長方形の赤白に二色色分けした目印を横に向けて渡鹿野島に信号を送り船が来てくれるのを待たねばならない。

 

その手段を地元の漁師さんに教えてはもらったものの、

『目印を横にしても向こうの船頭さんが気づいてくれなければ、船は来ないかも』と言われちょっと心配になる。

一応、目印を横にして気長に待つことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、10分程したら、島よりこちらに向かってくる船がくるではないか!

 

 

 

 

 

 

 

小さく驚き、そして小躍り。

 

 

 

 

船は停泊し、私は船に乗り込んだ。

船に乗り込むのは私一人きりで船頭のオッサンはどうも耳が遠いらしく、何か訪ねるごとに「ハア?」と耳に手をあてて聞き返すので、

(このオヤジ、このまま私をどこか得体のしれないところへ連れ去るなんてことないだろーな・・・。)

と、お得意の被写体妄想がグルグルと巡るのだが、船は何事も無く渡鹿野島の岸に無事、到達するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

渡鹿野島について、目の前の景色は鬱蒼とした林で、その林のど真ん中をアスファルトの一本道が通ってて兎に角

その道をまっすぐ行けば、渡鹿野の集落にたどり着くらしい。

なんてことない、この道は明らかに一本道で人家や墓地を横目に20分程歩くと、軽くひとやま越えた先に渡鹿野の町中に出ることが出来た。

 

 

 

 

 

 

ちょっと小高い丘から集落と美しい海が一望できる。坂を下り地形に沿って作られた密集してる家々を見てみると、

まだ家屋の痛みも激しく無くすぐにでも住めそうな一軒家が引き取り手も無さそうにかなりの数、空き家として取り残されていて

 

 

 

 

 

 

 

アパートも一部屋も住人がいないまま何棟も取り壊しされる様子も無く放置されている。

 

 

 

 

 

 

ここの集落は住んでいる人がいる家屋やアパートを探し出すほうが早いんじゃないか?という風貌で、何かここで大事件や事故がおこって一斉に住人達が自主的に立ち退いてしまったのでは?と勘ぐってしまうようなたたずまいを、街全体が醸し出していた。

 

 

 

 

集落の先端には渡鹿野のメインとなる岬があるのだが、観光目的として島を訪れる人はほぼこちらを利用するようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

通りを入るとかつて渡鹿野の夜をきらめかせていた繁華街や民宿、個人商店などが並び、しかしどこも営業してるかどうかわからず人もたまに通るだけ。岬のそばにある老人ホームからかすかに歌声が聞こえてくる。

 

 

 

 

 

 

心もとなく行き場も無い気分のまま、海沿いを歩いてみた。

 

 

プール付きのホテルのプールの中には既に水はなく、プールサイドには立ち枯れた雑草でぼうぼうで

 

 

 

 

 

 

その先には放置された田んぼの中に上半身のみで呆然と立ち尽くす案山子

 

 

 

 

坂のカタチにあわせて増築したらしく最終的には一体何階建てなんだ?という廃屋になってしまった民宿

 

 

 

 

島で唯一の神社に奉られたタイ語でなにやら書かれたハート型の絵馬

 

 

 

 

 

おおよそ1時間程でこの集落は一周できてしまうくらいの広さで、同じ民宿の前に何度も何度も出てきてしまったり、同じ道をいったりきたりしてしまったり、よーくみたらどの家にも表札が無い。

誰も居なそうだな、このアパートには。。と思い通り過ぎてこうとすると部屋の中からテレビ音が聞こえてきて、ビクゥッ!としてしまう始末。

 

 

 

 

 

 

『一体ここで何があった?』と考えてしまう数々の断片に、街全体が廃墟となった立体迷路を随分長いあいだ巡っていても、決して答えてくれないこの街の寡黙さに私はどうしても疎外感を感じずにはいられなかったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうこうしているうちに数時間が経ち、

 

 

 

私は夕方にはここを立たねばならなかったので、集落地区より本島へ向かう定期便に乗る船が着く船着き場を確認しに向かった。

昼間からカラオケの音を流しっぱなしにしているスナックを通り過ぎる。

『和田』という波止場はほどなく見つけることが出来た。

 

が、その手前の場所になんだかゴチャゴチャしたものが沢山あるのが目に入った。

 

 

 

 

 

 

どうも、海に浮かぶ黒いウキにペンキでペイントした代物らしい。

 

 

 

 

 

それにしてもディズニー、アンパンマン、ドラえもん、七福神、水戸黄門、などなど、巷の嬉し楽しおめでたいキャラが目白押しである。

そして、キャラばかりでなく、東日本大震災の復興を願う看板や、山火事防止、渡鹿野島にコンビニは一件も無かったが、なんでかピックアップしてるのはローソン、しかしデザインされてるモチーフはLPガスと意図する方向性がかなりめちゃくちゃだったりする

 

 

 

 

 

おそらく、渡鹿野に住むどなたかの作品なんだろう。

この『渡鹿野島の It's a small world」には

”絆を切り裂かれた宝島”や

 

 

 

 

 

ミッキー?ミニー??の口が顔からはみ出てるし

 

 

 

 

 

沢山の目に見られながら、パンダは死んでるし

 

 

 

 

 

奴隷は泣きながら船漕いでるし

 

 

 

 

 

E・YAZAWAバンドがこんな辺境の地でライブしておる。

 

 

 

 

 

 

こちらが『和田』という波止場。

 

 

 

 

 

入り口では侍が土下座してお出迎えしている。。

 

 

 

 

 

きくと、ここの近くにプロパンガスを運びにきてた若い兄ちゃんも「これ、いつの間にか出来てたんですよー」と、よくわかんないらしい。

おそらくここに住む見知らぬオッさんが自分の趣味でひとりきりでコツコツとこの混沌とした空間を作り溜めてきたんだろうな。

 

 

私にはこのオッさんが、

島に来てくれた人が楽しんでくれるように。

この閑散とした島に再び若いひとが戻ってきてくれて、ディズニーランドのような明るい愉快な島になるように。

 

と、思いながらこの『 It's a small world 』をつくっていたように思えてならなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は帰りの船を待った。

停泊時間より少し遅れて船は到着したので少々焦ったのだが、ガス運びの兄ちゃんが心配してくれて船がくるまで一緒に待っていてくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば、伊勢志摩のコンビニいっても『Sex Wax』なるものが売っていたのだが

 

 

 

 

 

 

買ってくることはもちろん、用途さえ訊けずじまいで帰ってきてしまって気になるからってこれを買いにもう一度伊勢志摩に行きたい。と思うのは、余りにもバカやろうだろ!自分!!

 

と、いうことで次回に続く。

 

 

 

 

 

 

 

魅惑の伊勢志摩子。【大王岬・後編】

  • 2017.01.08 Sunday
  • 10:29

 皆さん、あけましておめでとうございます。

今年もニヒル牛マガジンをどうぞ宜しくお願いいたします。

今年の一発目は、去年からの引き続き『魅惑の伊勢志摩子。 大王岬・後編』よりスタートです。

 海っぺりの最果ての地にドンヨリと貫通している深い深い穴には、グニャリと歪んだシャッターとその向かいにもうやってないお土産物屋さんの看板。その看板には、メンチカツに縄を通したクサビをぶっさしたような「ワラジ」の絵。そしてその左横には「だんだらぼっち」という名の妖怪の絵。その「だんだらぼっち」の下には、客呼び込みのセリフ、

「買ってね!」「ほしがってね!」が、この寂れた風景と相反してプッシュ強くかかれておりました。

私の住む山梨には「だいだらぼっち」という巨人の妖怪が出てくる民話がありまして、三重の「だんだらぼっち」と「だいだらぼっち」は同一人物?

と、勉強不足でわからなかったりするのですが、私の妄想ではこの二人の妖怪は兄弟か従兄弟同士で

「だんだらぼっち」のほうが三重まで来てバイトなんぞしておる。。。

呼び込みおセリフ「ほしがってね!」か。。。どこかで使うか。。。

と、頭の中でムダにループする一方、

この穴ぐらに唯一、一件のみ営業している店を見つけたのでした。

お店の名前は「東洋一」と言いました。

昭和の匂いが色濃く残る店内は食堂兼お土産物屋さんなのですが、貝や貝細工の並ぶショーケース、古びた油絵、墨絵、日本画、

色あせたモノクロ写真、絵はがき。そして、売り場のど真ん中には寒さ凌ぎのコタツ。

和風メニューの並ぶ蝋サンプル。

奥には小上がりの座敷があって、そこにはデカイ油絵の風景画と剥製の亀が飾られてありました。

店の看板も表は海女さんのシルエットがかろうじて判別できるものの裏は塗装がもうあちこちはがれかけていて、

ぱっと見、海女さんなんだかわからず

そして、お客さんの出入りするガラス戸には和み系のラスカル。。

私はちょっとネタとしてここの小上がりで食事でもしたいと思ったのですが、Uさんはおそらく先へ進みたいんだろうな。

と思い灯台のほうへ進みます。

灯台入り口も観光客相手の店があったんですが、店からはくごもった音質のピンクレディの曲が流れていたのと、牡蠣らしき貝殻が堆く積まれていたことしか覚えてません。

灯台はおおよそ4〜5階建て位のビルの高さで膝に水が溜まってると豪語するUさんは

螺旋階段をのぼりつつも「もう、アカン、アカンわ・・・」とヒーヒー音を上げるからうるさくって仕方ない。

登りきった灯台から見える下界の風景は、海辺には幾つもの小さな岩場があり、波が岩にぶつかって小さな渦を描いています。

高いところから見る海の景色はちょっとした異世界です。

ぼんやりと眺めつつも海は広いな大きいな。という気分に浸ってるところにUさんの口から現実的な「小遣い稼ぎ」というボキャブラリーがでてきて、せっかくのムードがぶち壊しです。

この日はあいにくの曇りだっだのですがUさん曰く、晴れた日のここの景色はとても美しいらしく、確かにその通りなんだろうなあここの景色はと思い同時にUさんの心の清らかさに感謝しつつ灯台を降ります。

灯台入り口の私らが車を停めた駐車場の横は手作り風の駐車場があったり

海女さんたちが海辺へ出航する船が停泊するらしい波止場があったりと

この辺りは昔ながらの漁村なのだなあ。と思いつつ、大王岬を後にしたのでした。

このあともことあるごとにUさんは私の喜びそうなものがある場所に連れて行ってくれて、それは生活感溢れるリサイクルショップやパチンコ屋の屋上でガッツポーズとる鉄人28号だったり。2Fにロディオマシーンを搭載したカラオケ部屋のある21時間コンビ二だったりするのですが、

ちょっと町中を見ても、これだけヘナチョコなものが点在しているのはこの先ここで暫くの間過ごす時間がとても楽しみに思えてきて、三重に来れてラッキー!と思わずにはいられなかったりしたのでした。

と、いうことで次回に続く。

魅惑の伊勢志摩子。【大王岬・前編】

  • 2016.12.16 Friday
  • 10:55

 

 

こんにちわ、皆さん。

早いもので『奥山商店の、誰が買うの?こんなもの!?』も今回で今年最後の更新となりました。

今年一年間、ニヒル牛マガジンを読んで下さり誠にありがとうございました。

 

 ところで私oqyamaさんはなんでかただいまお仕事で三重県の伊勢志摩に滞在中です。

伊勢志摩と言えば、伊勢神宮とか伊勢志摩サミットとかで一般的には知られているようですが、私の事前調査ではかつて大規模な秘宝館があったり、山の中にルーブル美術館があったりカエルのオーケストラオブジェたちがあったりと、なんだこりゃ?的なものが既にあるそうで、歩けばなんか見つかりそうなものが点在してそうで、わけわからずも喜んで『初』伊勢志摩に入国させていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、現地の人は随分と親切でありました。だいたいのところで『わたしのことはほっいてくれ!』というふてぶてしい態度の私に対して、生活の不便さや、足(車)の不便さを心配してくれ、その車を出してスーパーへ案内してくれ、

その車を出してくれたのはUさんというのですが、Uさんは数時間私と過ごしているうちになにかひらめいたんだしょう。

『よし、oqyamaさん、ここへいきましょう!』と観光案内まで買って出てくれ、案内してくれたのが灯台のある『大王岬』という観光地なのでありました。

 

『大王岬』に向かう途中敷地内に黄色い恐竜のいる一部屋家賃4万円のアパートや

 

 

 

 

 

 

現役で営業しているにもかかわらず、なんでか逆さまに設置されてるパチンコ屋の看板を見て、

 

 

 

 

 

 

私は、これから体験する伊勢志摩の奥深さを予兆せずにはいられませんでした。

 

 

 

大王岬の入り口に着きました。駐車場には駐車代を払わないと料金をせしめるという見張り番のばあさんがいると、

Uさんは少々ビビりながら車を停めてましたが、特に何事もなく我々は車を降りることが出来ました。

入り口を見回すと、ひもの屋さんがあって乾物屋さんがあって、伊勢志摩の地場産業がある真珠加工販売店が数件並ぶ、昔ながらの漁村の観光地でありました。

 

 

 

 

 

 

 

駐車場降りてすぐの真珠屋さん店頭よこには私の住む山梨にのよく見かける野菜の無人販売場に良く似た店があって、

そこには野菜のかわりに貝や貝細工が並んでいるのがまたまた妙に新鮮で、

 

 

 

 

 

 

商品の中には亀のカタチをした貝細工や袋詰めの貝と共に、灯台のカタチをしたケン玉があって、

 

 

 

 

 

 

 

 

何故故にケン玉になってなければいけないのか?と、伊勢志摩ビギナーの私には訳わからんかったりするのですが、

ここの地場産業として駒やケン玉のような木工商品をつくるのが盛んらしい。いわゆる大王岬と木工のコラボ商品ということをお店の方の説明でやっと納得することができたのでした。

そして、数件並ぶ干物屋さん、乾物屋さんの横で睨みをきかせてる猫の横を通り過ぎ、

 

 

 

 

 

 

店頭に立つ売りプッシュの強そうなおっちゃん、おばちゃんの前を微量の「わたしのことはほっとてくれ」オーラをだしつつ、

手に汗を握りつつ、シラ〜〜〜〜〜〜ッと通り過ぎてはみたものの、人の良いUさんはやっぱり店のおっちゃんの強プッシュにつかまり、しっかり話相手になってしまってて、それでもUさんは『〜が欲しかったんだけど〜、今は無さそうやなあ〜〜。』作戦で、やっとこの場を切り抜けたのですが、それにはやはり十数分の時間を要するしかなかったのでした。

 

『晴れの日に、ここから灯台を見ると気持ちがいいんですよー』と。Uさん。ですが、この日はあいにくの曇り。

 

 

 

 

 

 

岬には、灯台の絵を描く生真面目な絵描きさんの銅像。

 

 

 

 

 

 

真っ直ぐに灯台のほうを見つめております。

 

 

 

 

 

 

わたしも灯台の方を見、広々とした海を眺めます。

 

 

 

 

 

 

そして、今から我々が進もうとする方向へ目を向けるとどうしても廃墟にしか見えないつぶれたお土産物屋さんが鎮座していて、

 

 

 

 

 

 

その先にはほぼ人気を感じられない、迷宮への近道のようなトンネルが

我々の目の前に大きな穴を開けて待ち構えていたのでした。。。

 

と、言う訳で、年を跨いで後半に続く。

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